繁体上下巻
上)柳長月編。惹かれないほうが奇妙なほど、眩しく天真爛漫な小九の強烈なヒーロー感。重々しい清明閣の経歴に見合うシリアスさの中にも各所で笑いがあるのは、小九の存在がなせる技か。甘く微笑ましい反面、その笑顔が曇るかも知れない事実がどう露見するかそわそわする。
2023年1月31日
下)完結。下巻は悲しいことが多い…もつれる感情が切なくて良かった。愛することの苦しみ、未練。柳長月は向けられた信頼や誠意を何度も利用し裏切っては、結局相手も自分も深く傷付けて、情が強すぎて変に不器用…というかこれは自惚れ。どんな人でも大切にされる資格はあるだろうし、それによる変化も確かに存在する。
2023年2月12日