繁体全4巻
①純朴な少年が弱肉強食の修真界で搾取され続けた末に悪辣非道な青年となり、様々な男たちを爐鼎にして強くなる話?面白いけど残酷で暗いので非常に陰鬱な気持ちになる。凶悪な行為の数々は正直厭わしくもあるが、狡猾で目的のためなら手段を選ばない姿は嫌いではない。裏切った奴らはみんな余近に成敗されればいいとさえ思う。
過去の男が落とした影が大きすぎて余近でなくとも誰も信じられないが、増えていく飼い犬が僅かに慰めとなる。しかし優しさは無価値な世界…。バラエティに富んだ濡れ場(中にはガチの性暴力もあるけれど)が魅力的。覚醒後は主導権を握る総受け。
2024年12月17日
②恩には恩を、仇には仇を。どれだけ非情になろうと時折甘さを捨てきれない、歪で、未だにもがき苦しむ姿は痛々しいが、傍に立つ男たちは表現は違えどそうして余燼を愛し続けていてほしいと思えてならない。
彼らの思いを繋いだ対決は最終決戦のような熱さ。因果、転生、謎の人物…更なる強者が待つ。過去の悪夢の最期は惨めだった。同じ裏切りでも利己的だったからこの末路なんだろうと思いつつ(もちろん程度が甚だしいのもある)花びらの扱いも何の重みもなくて。爐鼎だろうとなかろうと、感情の複雑さがいい。天敵みたいな正道人士とのやりとりが好きだった。目覚めの時が待ち遠しい。
2024年12月30日
③ひとつの区切りがついて心情にも変化が見える。貪欲に強さを求め血と暴力を嗜む姿は一貫しているが、どんどん魅力的に映る。世界が広がり従来より遥かに強大な相手だとしても絶対に膝を折らない。下剋上だ。まさか最後は1vs1?天人道での一幕がめっちゃ良かった~!好き!そして彼の魂がどこかにあればいいのに…
2024年1月13日
④完結。のし上がったなー!もう痛めつけられる日々は来ないだろう(房事は除く)。彼らに深い因縁があるのだとしても、結局は余燼自身が掴んだもの。我有個好師父は皮肉すぎる。鳳祖と伴侶の愛情に胸を打たれた。瀕死状態で本編を終えた一人が番外でピンピンしてたので、分かるものの一行だけでも欲しかったかも。
2024年1月24日