読了:繁体字版全4冊
①主役は変わるが『破雲』続編。奇怪な殺人事件から始まる全貌の見えない犯罪。オカルトは隠れ蓑?温和な皮を被り日々をやり過ごす吳雩の本当は一体?『畫師』とは…?と多くの謎がある。煙草の煙を挑発的に耳元に吹き込むのはどきっとする!今の彼らを形成した過酷な生い立ち、人物に血肉を感じる。その人の苦しみを他人は永遠に体感できない、一言で傷が透けて見えた。最初は互いに気に食わない相手だったのが変化していくのがいい。暗闇のなか殻に引きこもり死んだように生きている、傷だらけで危うすぎる吳雩を見守り引き戻す姿勢の歩重華。生きてさえいれば。これは愛では!紅茶淹れてもらえるといいね。吳雩が違う人間だと認めてくれただけでも心を少し開いてくれたようで嬉しい。危機一髪のあと興奮状態で見せた態度の変容は特別感があって萌える。でもこれが自分を知る存在への依存(いやそれはないか…?)ならば危ういよなあという懸念も同時に浮かんだ。しかし少なくとも今ここは待つ人のいる家…!
2026年8月13日
②捜査は地道な作業の積み重ねで大変。第六感の冴える、互いを高く買う男たち。家猫吳雩可愛い。つかの間の快楽だとしても見ると嬉しくなる愉快な同居生活。期待が空振る一人の食事シーンは孤独が映えて胸が痛んだ。近づいたと思えばまた遠ざかる吳雩の真実。阿銀の驚きはもしや…?幸福を祈るようにも聞こえる言葉が遺された者にとっては呪いみたいで、待つ人がいると呟く姿も結局言葉を換えて生を迫るようにしか見えなくて。緊迫する感情の衝突もよかった~どきどきする。断てない未練の描写もいい。別に誰かに守ってもらわずとも温かな抱擁がなくとも生きていける、それは確かにそうなんだろうけど…!抱えているものを自分から話してくれるのを黙って待つなんて歩重華の選択肢にはないな。追い詰め気味なのはわかるかも。あと結局あの人は一命を取り留めたのか未だに不安。嬉しい再会もあった!一部どうしても記憶が薄れてしまっているので、前作から間隔空けずに読むべきだったと悔いる。専門単語や操作は相変わらず調べても理解できないので雰囲気を楽しんでいる。
2026年8月26日
③同居楽しい(何度でも言わせて)吳雩の特別視、心の寄る辺。歩重華の望んだ「本来あるべき姿」で皆の前に立つ皮肉な結果。本当にまさかこんな形で…!と一時本気で焦った。気持ちのいい誘導。また真相を知るとこれまでの吳雩の表現を思い返して腑に落ちるものが多々。孟昭から宋卉への言葉が刺さる。
2026年9月6日
④完結。元々二人に関してはなんて不思議な巡り合わせだろうと思っていたが、回り回って本当に全てが運命みたいだ。畫師…!浪漫がある。物語の核心なのかな、団結して結果を勝ち取るというのが特に良かった。歩重華と吳雩は互いを高く買い相焦がれすぎててイイ。誰某には前作同様ハラハラさせられる。
2026年9月14日
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