（簡体未削減全1巻/簡体全1巻）
無実の罪で滅門の憂き目に遭った生き残りの青年が一家の潔白を取り戻すまで。と書くと物々しいが実際は優しい。会う度に遠慮なくちょっかいをかけてくる太子が、孤独と冤を雪ぐことに囚われていた心に入り込み、人の世の彩りを思い出させる。硬軟カプが可愛い。
大陸版の書名は『公子无奇』。読み比べるとストーリーは同じでも構成が変わって印象も違う。顾琅が主人公の友情版と二人が主役の恋愛版というか。描写が削られたからではなく…書き下ろし番外はないけれど大陸版にしかないエピソードもあって、いい話だったり笑えたり。大陸版太子との距離感が好き。
2025年2月24日