74『反派他過分美麗』騎鯨南去

2024/09/29

★★★★★ 仙侠/修真 約51万~100万字

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繁体全4巻

①本の世界から現実に戻るために悪の親玉を倒す、はずが。断片的に浮かび上がる過去と事実で逆に謎が増え、何が本当なのか分からなくなってきて面白い。今の境地に至った彼らの喪ったものを思えば心苦しい。師兄だ~いすき♡の柔順な子犬みたいな顔した攻めはやべぇ奴。怒らすとエグい。偏執酷薄そして猥褻な蔓!えっ好き…。孟重光が甘えた感じに自分を名前呼びしてるのが可愛らしい。本性はふわふわ君ではないと分かっているけれど。あれだけ病的に執着されては絶対に逃げられないなーむしろ離れようとした時こそ怖そう。九枝燈は相手が悪くて今のところ可哀相に感じる。因果応報でも鬼王の顛末はちょっと涙が。

2024年9月25日


②双方向の溺愛だ。感情描写いい~確かに挑発的な師兄は魅力的。最初のうちは孟重光の好意がよく理解できなかったけど、ようやくしっくり来た。真面目に好きなんだなあ。口を噤まれている内容は気になるし今後に不安しかないけど…。過去の真相はなんとも悲しい…うう。それでもまだわからないことは残ってるので、結局九枝燈に会わないと解決しないのかな。にしても九枝燈~何してんの!弟弟子二人の師兄を守る定義に違いがありそうだ。

本の裏表紙の詩が本文に出てきてくれたおかげでやっと読めた。草書体は難解。

2024年10月19日


③暗くて悲しい過去。何が起きたのかは知りたくても辛いので早く目覚めてほしかった~けど現実に戻ったところで何ら変わらんのだったわ!探し求めて13年の再会からが孟重光の新たな地獄だったな…安らかな眠りはまだ遠い。去った彼らの始末の付け方はもちろんのこと、清涼谷の点呼や贈られた花にまで涙腺崩壊。九枝燈に自分の理想や苦しみがあるのはわかるが…。今までもそうだったけど細かな伏線が回収されたり隠された情報が露わになるたび気持ちがいい。投入地点の選択理由ぞっとする。

2024年11月4日


④完結。友情あり悲劇ありの群像劇で面白かった。全てが元通りにはならないけれど。寂しさが尾を引く。九枝燈のあの時の願いを叶えてやればこんなことにはならなかったのだろうか?と悶々…やっと解放されたね…作品タイトルは彼でもあるように思えてきた。

4巻は6割ほどが番外編。2~6が後日談。本編が正史だとすれば番外1はどこか夢のようで、もしも本当にそうだったらどれだけいいか。ひとりだけ自分ではどうしようもない理由に打ちのめされた彼が哀れではあるが、こればかりは相手の心を変えられない。酒池見てると本当に一切見込みがなさそうだなと思った。続きはない。

番外冊子は4篇のうち3篇が過去話。

2024年11月30日

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