49『我乘风雪』弃吴钩

2024/01/31

★★★★★ ♡♡♡ 古風 約31万~50万字

t f B! P L

簡体未削減上下巻

上)シリアスで話の空気感がとても好み。政治的地位の対立や秘めた目的などもありつつ、どうあっても裴长淮の心を占める存在、それも地位も力も誰からも認められるような相手と比べて赵昀が次第に激しく嫉妬して卑屈混じりになるのが、意気揚々とした普段との落差で堪らない。それでも追憶から彼がどれほど裴长淮にとって重要だったかもわかるだけに、現状を思えば切なさが募る。冬から始まる舞台が本当にいい。

2024年1月28日


下)完結。面白かった。春光好!皆変わっていくしかないんだなあと思った。それは望むと望まざるに関係なく、良い悪いもなく。人により環境、心、関係など様々だったが、それでも変わらなかったもの。口々に発せられるやり場のない「どうして?」に胸が苦しくなった。怒り悔しさ悲しみ全て強い力を持つ。

北羌の戦いをきっかけに明らかになる事実は惨い。惨すぎる。過去の話されるたびに涙腺が緩む。でもそれを引き起こした黒幕の手腕に思わず感嘆してしまった。主役2人の感情劇がめちゃくちゃいいのは言うまでもなく、それ以外の部分もとてもいい。

重要なネタバレ踏んだ上で読み始めたんだけど(自分の不注意)全然作品のおもしろさには影響しなかった。赵昀が赵昀だからこそ、あの本来の柔い心を明け渡すことができたんだろう。

2024年2月16日

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